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Look at me! 6







「おはよう。」
「……はよ。」


いつものように牧野を迎えに行くと、普段と変わらない反応。



昨夜は一睡も出来なかった俺。


告白した時に、『俺の10分の1も好きになれないかもしれない』と言われていたが、付き合うことをOKしてもらった事に舞い上がっていた俺は深く気にも留めてなかった。


俺は付き合っていくうちに、どんどん牧野の事を好きになっていく。

手を繋いでも嫌がらないし、俺の前では色々な表情を見せてくれる牧野は少なからず俺に好意は持ってくれていると感じている。


じゃあなんで、キスをした後に泣きそうになっていたのか…。


まだ早かったのか?
嫌われたんじゃねーか?


もしかして別に好きなヤツがいるのか?


そんな事を考えていたら眠ることが出来なかった。






「道明寺。どこか調子悪い?」
「は?」

「なんか顔色悪いから。」
「何ともねーぞ。」

「そうだったらいいけど。しんどかったら言ってね。」
「ああ。」


昨日から悶々としていたが、牧野に心配をされただけで気分が上がってきた。 
すげー単純だよな俺。




英徳の最寄駅から学校までの道のりの途中にある公園からゆっくりと猫が歩いてきた。


「あ、猫。可愛い。」
「猫好きなのか?」

「うん。猫も犬も好きだけどうちじゃあ飼えないから。」
「そうか。」


猫は俺たちをチラリと見てそのまま歩いて何処かに行ってしまった。


「なぁ、学校が休みの日にうちに遊びに来ないか?」
「道明寺の家?」
「ああ。」

「すぐには無理だけど、今度のバイトが休みの時でいい?」
「いいぞ。」


きっとうちに来たら牧野は喜ぶんじゃねーかな。













**

「なぁ、最近お前の彼女の牧野の雰囲気変わったな。」

「そうか?」

「前はさ、ツンとしたイメージだったけど、全体的に柔らかくなったな。」


牧野と付き合い始めて2ヶ月。

テスト期間とかもあったから、まだデートは一回しか出来てねーけど、毎日登下校は一緒だ。
そして、この週末にようやく牧野がうちに遊びに来る。


「前より取っつきやすくなったら、更にモテるんじゃねーの?」
「俺も、もう一回告ってみるか。」


「総二郎…お前そんな事をしたらどうなるか……。」
「冗談だって、本気になるなよ。」

パキパキと指の関節をを鳴らしていると
降参だと言わんばかりに俺に向かって両手を上げた。


「司も、変わったよね?」

「どこがだよ。」

「以前は感情なんてほとんど無かったのに、彼女のことで一喜一憂したり、毎日一緒に登校したり……なんて言うか可愛くなった。」

「可愛いって言うなっ!牧野にもいっつも言われるのによぉ…。


後半は独り言っぽく小声で呟いただけなのに、あいつらは聞き逃さなかった。



「「「ぷっ!!」」」



「彼女に可愛いって言われてるのか?」
「F4のリーダーなのによ。」
「意外と彼女に振り回されてそうだよな。」

「うるせぇ!!」


俺だってカッコいいって思われたいんだよっ!




それより、牧野がうちに遊びにくる時の事を考えないとな。


一番はアイツらに会わせてやりてぇんだけど…
客間で過ごすべきなのか、それとも俺の部屋で過ごしても大丈夫なのか?

キス…はしても大丈夫か?


初めてじゃねーけど、前に泣きそうになっていたから、慎重にいかねーとな。

そりゃ、キスだってその先だって、男だからシたいと思う。だけど、彼女に嫌われてしまう方が怖い。



「司、なんか悩んでるのか?」

「いや、別に…。」


悩みはあるけどそれをこいつらに相談なんてしようものなら、何を言われるやら…。


「女のダメはダメじゃねーぞ。だけどな、嫌って言う時はそれ以上押したらダメだぞ。」
「何だそれ?」

「今は分からねーかもしれないけど、ちゃんと頭に置いとけよ。」
「・・・分かったよ。」




俺がその意味を知るのは、かなり後のことだった。






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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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