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Look at me! 11






「なぁ、またうちに来ないか?」

「ごめんね、最近バイトが忙しくって…。」


牧野が初めてうちに遊びに来てから2ヶ月、バイトが忙しいらしくうちに誘っても断られる。
放課後の短い時間のデートを数回したぐらいか…。


少し近づいてきた牧野の気持ちが、また遠くなったような気がする。


「あいつらも寂しがってるから近いうちに来いよ。」
「…うん。」


牧野が来た日以来、シロを筆頭にネコ達は、俺が帰ってくると嬉しそうに出てくるが、牧野が居ないことを確認すると残念そうに部屋に戻っていく。


「次の休みはいつなんだよ。」
「えーっと、まだわかんなくて…。」

「決まったら教えろよな。」
「うん。」








**

『明日、日本なんだけどお買い物行かない?』


道明寺のお姉さんからLINEが入った。
あたしなんかを気にかけてくれてるなんて申し訳ないんだけど、バイトだから…と断った。

その後も、何度かやりとりをしている中でバイト先を聞かれたので、お店の名前を教えたんだ。


いつものように学校帰りに道明寺にバイト先まで送ってもらい、着替えて店に立った頃、店の前に大きな黒塗りの車が停まってお姉さんが降りて来た。


「つくしちゃん、会いたかったわ!さあ、お買い物行きましょう!」


とびっきりの笑顔でお姉さんは言うんだけど、あたしはバイトだって断ったはず…。


「あら、つくしちゃん。今日と、土日はお休みして良かったのに?」


女将さんがそう言うんだけど、あたしはバイト入ってたよね?


「えっ?優紀休みだし、あたしが居ないと…。」
「大丈夫よ、つくしちゃん。お店の商品全部買い取ったから。」


お姉さんは普通のことのように言うんだけど、意味がわからない。


「全部ですか?」
「ええ、そうよ。取引先とかに配るつもりだから心配ないわ。着替えて来て。」


お姉さんとご機嫌な女将さんに急かされて着替えると、そのまま大きな車に乗せられた。


「あのっ、どこへ…。」
「そうね、デパートでいいかしら。」

「あたし、そんな所でお買い物なんて出来ません!」
「いいの、いいの。」


お姉さんは笑顔なんだけど、何を言っても聞き入れてもらえない感じ。


「その制服懐かしいわ〜!」
「お姉さんも英徳だったんですね。」
「そうよ。もう何年も前の事だけどね。」


お姉さんは当時の彼と制服デートしたり友達と帰りに寄り道したりと楽しかった思い出がいっぱいだと話してくれた。


「その時の彼とは…?」
「私にお見合いの話が出てね、別れちゃったのよ。まぁ、母が別れるように仕向けただけどね。」

「そうなんですか……。お姉さんは今幸せですか?」
「ええ、幸せよ。当時は、反発したりもしたけど、旦那さんがとってもいい人で私を丸ごと受け入れてくれたからね。少しずつ愛を育んでいったから、今でも恋人同士みたいなのよ。」


そう話すお姉さんはとっても綺麗で、今が幸せだと言っているかのよう…。


やっぱりお見合いとかで、家柄に見合った人と結婚するんだよね。
今更遅いかもしれないけど、深入りしないように気持ちを抑えなきゃダメだって思った。


「つくしちゃんは司とはどう?仲良くやってる?」
「まぁ…、はい。」

「司はわがままだし大変でしょ。相手するのも大変じゃない?」


わがまま…なんてこと全然無いよね。
いっつもあたしの都合に合わせてもらってるんだもん。


「そんなこと無いです。とっても優しいですから。」


お姉さんは、少し驚いた表情をしてから、嬉しそうな笑みを浮かべた。


「そうね。優しい子だったのよ。」


道明寺は小さな頃から両親が仕事で会えるのも年に数回で寂しい思いをしていたらしく、お姉さんがお見合いで政略結婚した頃からは荒れだして手がつけられなくなっていたらしい。


でも、仔猫ちゃん達を拾って来た頃からそれも落ち着いてきたって話してくれた。



道明寺はF4だって言ってたけど、噂で聞く道明寺のイメージとは全然違ったから、未だに信じられないんだけど、お姉さんも荒れてたって言ってるから、やっぱりそうなんだよね。






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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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