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Look at me! 12






お姉さんのお買い物は凄まじくって、デパートのハイブランドのショップに入って店ごと買うんじゃ無いかってほど。


あたしも何着も試着をさせられて、買ってくれようとするのを何度も引き留めて…お姉さんが納得いかないって言うから、あたしのお小遣いでも買えそうなお店で数着買ってもらった。


「これだけでいいの?」
「はい。もう、十分です。」

「そう?」


帰りの車の中でもお姉さんはまだ不服そう。
数着買ってもらったのも十分申し訳ないのに…。


「司には何か買ってもらったの?」
「えっと、これを…。」


学校の鞄についてあるチャームをお姉さんに見せた。


「それだけ?」

「はい。初めてのデートで買ってもらってすごく気に入っているんです!でも…デートの時はいっつも道明寺がお金を払ってくれようとするから困ってるんです。」

「ふふふっ。つくしちゃんいい子ね。普通はね、相手が司だったらなんでも買ってもらおうと思うものよ。」

「でも、そんなのあたしには必要ありません。」


そりゃね、お金は沢山あっても困らないんだろうけど、身の丈に合わないことはするもんじゃないって思うし、ちょっと貧乏な家だけど家族みんなで幸せに暮らしてるから、それでいいと思ってる。


「もうちょっと話したいからうちでご飯食べて言ってね。……明日は土曜日だし泊まって行ったら?」
「え、そんなの申し訳ないです。」

「部屋は沢山あるんだから遠慮しなくていいのよ。ご両親に連絡しなきゃね。」


その場で、あたしに電話をかけるように言い、途中で代わってママに話してくれた。
その後に電話を代ると、ママのテンションが高くて、帰ったら色々聞かれるんだろうなぁ…ってちょっと不安になった。





**

「こんばんは。今日はお世話になります。」
「おや、椿様のお客様は、牧野様だったのかい。」

「あの…あたしお嬢様でも何でもないので牧野様なんて呼ばないで『つくし』って呼んで下さい。」

「面白い子だね。じゃあ、『つくし』って呼ばせてもらおうかね。」
「はいっ!」


玄関…エントランスでタマさんと話をしていると、シロ達が来てあたしの足元で体を擦り付けている。


「シロ、クロ、ミケ、待ちに待ったお客様だよ。」


『ニャッ!!!』


「この子達、あれから毎日つくしが来るのを待ち侘びてだんだよ。」


道明寺も同じこと言ってたな。
しかも、ここでは会ったの一度だけなのに、こんなに歓迎されるなんて思ってもみなかった。


「タマ、つくしちゃんを部屋に案内してくれる?着替えてからご飯にしましょ。」
「かしこまりました。つくし、こちらへどうぞ。」
「はい。」


タマさんについて部屋に向かうと、シロ達も一緒についてくる。
部屋のドアをタマさんが開けた瞬間、3匹は我先に…と部屋の中に入って行った。


「あっ!」
「中に入っても大丈夫だよ。きっとこの子達、今晩はここで過ごすつもりじゃないかな。」


そう言って案内してくれたのは、うちのアパートよりも広いお部屋。


「あの…こんな広いお部屋じゃなくても、なんなら納戸でいいんですけど。」
「面白い子だね。つくしを納戸なんかに案内したら、私が怒られますよ。それに、猫が入れる部屋がここしか無くてね。」
「そうですか…。わかりました。」

「ご飯が出来たら呼びに来るから、ゆっくりとしてて下さい。」

「今日、道明寺は…?」
「坊ちゃんかい?きっと、いつものお仲間と飲みにでも行ってるんじゃないかね。」


タマさんが出て行った部屋を見回すと、お姉さんに買ってもらった服がもう運び込まれていた。


あたしが選んだ数着の他にも服や靴、鞄なんかもあって…。
買ってもらったワンピースに着替え、ぺたんこの靴をチョイスした。





ふぅ〜。

なんか成り行きで道明寺の家に泊まることになっちゃった。


「あたしがお泊まりなんかして大丈夫かな?」
『ニャッ!』


ソファに座ってみんなを順番に撫でていると、急に不安になってくる。


「やっぱりご飯を頂いてたら帰ろうかな…。」


ボソッと独り言を言っただけなのに、3匹は悲しそうな目であたしの顔を見あげてきた。


そんな目で見られたら…


「ご、ごめんね。やっぱり泊まらせてもらおうかな。」


あたしの返事に安心したのか、3匹は丸まって眠り始めた。





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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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