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Look at me! 19






「司や椿が知っている事と事実は違うんだよ。」



お姉さんと同じように別れなさいって言われると思っていたのに、お父さんの口から出たのは、意外な答えだった。


当時、お姉さんが付き合っていた彼自身はいい子だったらしいんだけど、彼の両親が彼の付き合っているのが道明寺財閥の社長の娘だと知って強引に取引を迫って来た…らしい。

だから、お姉さんには可愛そうなことをしたけど、その事実は知らせずにお見合いを強制して彼氏と別れさせるような事をしたって。


「だったらちゃんと姉ちゃんに話せよ。」


話を聞き終わった道明寺は、はぁ〜っとため息をついた。


「あの頃の椿には何を言っても無駄だったよ。今のおまえと同じようにな。」
「俺にも姉ちゃんと同じようにするのかよ。」

「そんな事するわけないだろ。おまえは男なんだから、自分で頑張りなさい。」


お姉さんは女の子だったから、苦労する姿は見たくなかった。
だけど、道明寺は男なんだから自分の将来や結婚相手は自分で選びなさいって、お父さんは続けた。


「って事は、俺が誰と付き合っていようが、結婚しようが文句は言わないって事だよな。」
「ああ。その代わり、おまえの評価がそのまま相手の評価になるから、軽い気持ちじゃダメだけどな。」
「わかってる。」




あれ?
道明寺は政略結婚じゃなくていいって事?


いやいや…結婚って、あたしには関係のないことだよね。
うんうん、そうだ…。

だって、まだ高校生だし。





そこまで考えて、あたしがずっとバカなことを思い込んでいた事に気がついた。

道明寺のような英徳のお金持ちの人でも、バイト先などで出会った普通の家庭の人とでも、付き合ったって別れることもあるんだから、そんな先の事ばかり考えてないで、今の自分の気持ちはちゃんと伝えなきゃ…って。


「牧野さん、ごめんなさいね。変な話になってしまって。」
「いえ、大丈夫です。」

「ところで、司のどこが良くて付き合ってるんだい?」
「優しいところです。捨て猫を拾って帰ったり、私の気持ちを大事にしてくれます。」

「そうか、司が優しいねぇ……。」


お父さんは笑顔で道明寺を見ていて、彼はなんだか居心地が悪そう。


「少しさっきの話に戻るけど、牧野さんのこと少し調べさせてもらったよ。随分学校の成績が良いんだね。」
「……はい。成績がトップだと授業料が免除になるんです。お恥ずかしい話、うちの家庭はそんなに裕福じゃありませんから…。」

「だからと言って、英徳でトップになるのは相当努力が必要だよね。」
「牧野は成績もトップだし、毎日バイトして家の生活を助けてるんだよ!」 

「親のスネかじって、フラフラしている司よりよっぽどしっかりしてるじゃないか…。」
「そうね…。」


自分のことを持ち出されてバツが悪そうにしている道明寺。


「坊ちゃんも最近は、自室にこもって勉強しているみたいですけどね。」
「タマっ!!!」


タマさんが援護射撃してくれたみたいだけど、道明寺は言われたくなかった事みたい。。



「話はこれぐらいにして、お昼ご飯いただきましょう。」


お母さんがそう言うと、メイドさん達がササっと食事を運び始めた。

お昼は軽食でパスタとサラダだけど、使っている食材は高級なものばかり。


「わぁ、美味しい!」


昨夜や今朝の食事よりカジュアルだったから、ご両親と一緒だったけど、少し気楽に食べることが出来た。








「牧野さん、これからも司の事よろしくね。」
「……はい。」

「何かあったら、連絡してね。また、椿も一緒にご飯でも食べに行きましょう。」


ランチが終わった時に、道明寺のお父さん、お母さんからプライベートの携帯番号が書かれた名刺を頂いた。





いつも応援ありがとうございます♪


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次でラストの予定です!





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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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