FC2ブログ

サプライズの裏側 〜Doubt 番外編

つくしの誕生日。
サプライズで喜ばせてやろうと考える。
プレゼントはありきたりだし、どうすっかなぁ〜。


総二郎と飲んでいる時に、相談してしてみる。


「牧野の誕生日か?あいつ、花より団子だろ。メシでも作ってやればいいんじゃね。」


そうか、その手があったか。


「それいいな。でも、俺メシなんて作ったことないぞ。邸のシェフに教えてもらってもいいが、牧野にバレそうだしな…。」

「俺、いいやつ知ってる。シフォンって言う、俺の飲み友達なんだけどさ。」

「シフォン…女か?」

「イヤ違う。女装が趣味の男。男には興味ないから心配するな。」


あんまり乗り気もしないが、総二郎に連れられそいつの所に行ってみる。


「いらっしゃーい、総二郎。こちらが、料理を教えて欲しいって彼?」

「ああ、こいつは司。」

「ふう〜ん、流石総二郎の友達だから男前なのね。」


俺の事を上から下までジロッとみる。


こいつ大丈夫か?


「あっ、御心配なく。こんな格好してるけど、男には興味ないから。で、何を作りたいの?」


嫁の誕生日にコース料理とケーキを作りたいと伝える。
どんなメニューを作りたいかを聞かれ、つくしの好きなものをイメージして伝える。


「OK!次までにメニュー考えてみるわ。ところで司は料理した事あるの?」

「全く無い。」

「なかなかチャレンジャーね。うーん、始めは簡単なサラダから作っていこうかしら。」



シフォンの所を出て、総二郎と2人メープルのバーに行く。

「あいつ大丈夫なんか?」

「あ?怪しいヤツじゃねーよ。本名は、柊 健二。柊食品の社長の次男だぜ。」

「柊?なんでそんなヤツが料理教室なんかしてるんだ?」

「日中は、ちゃんと柊で働いてるぜ。料理教室は趣味の延長らしいが、身バレしないように…というより好きで女装してやってるんだって。」

「へぇ〜。」

「あいつ、料理に関しては厳しいらしいから、頑張れよ。」



✳︎✳︎✳︎

誕生日に向けて、練習開始。

サラダだと侮っていたが、これが結構難しい。
ベビーリーフはともかく、ブロッコリーやアスパラを茹でるのにも一苦労。
ドレッシングを混ぜていると、勢いあまって白シャツに飛ばしてしまう有様。
レシピは準備してくれていたが、何度も味見してつくしの好みに近づけていく。


シフォンは、見た目はあんなんだが、俺が求めている味になるように的確なアドバイスをくれる。


基本的に、力で何でもしてしまおうとする俺はエプロンをしててもシャツやスラックスを汚しまくっていた。
シフォンには、“女性を扱うように優しく”なんてよく言われてた。


1番大変だったのはケーキ。
泡だて具合で、全然膨らまなかったり、膨らんでも萎んだり、全身に甘ったるい匂い纏わりつくしあり得ねーな。
つくしにバレないようにメープルに寄ってシャワーを浴びて帰った。



シフォンの所に通い始めて1ヶ月半。
全体的に、ようやく型になってきた。
つくしが驚いて喜んでくれる姿が見えてくるようだ。


そんな事を思ってたら相当気が緩んでたらしい。
つくしにつけられてた事を気付かないなんてな。


それを知ってから、すぐにシフォンに連絡し、28日に邸に来るように話をつけておく。


✳︎✳︎✳︎

つくしの誕生日。
タマにつくしを昼から外へ連れ出してもらうように頼んでおいた。


つくしと入れ替わりに邸に着くと、服を着替え、厨房に入り下準備をする。
野菜の下ごしらえをし、あらかじめ作っておけるものやソースやドレッシングなどをあらかじめ作っておく。
ディナーの方の準備が終わったら、ケーキの飾り付け。
スポンジは前日に焼いておいたものを使い、生クリームといちごで飾り付ける。
プレートに乗せ、いちごやブルーベリー、ミントなんかで周りを飾る。


ようやく準備が出来た。


時間は5時半、そろそろつくしが帰って来る頃か。
程なくして、つくしが帰って来たと連絡があった。


厨房のモニターから、部屋につくしが入って来たのが見えた。
今すぐあいつの所に行って抱きしめてぇ…。


「ほら、司。気合い入れて行くわよ!」

「ああ。」


前菜を皿に盛り付ける。
出来上がった皿を、シフォンがチェックする。


「いいねぇ。司この調子よ。」


タマが料理を運んでいく。


今日のメニューは
・前菜 サーモンのタルタルとビーツとカリフラワーのムース
・スープ カリフラワーのポタージュ
・牛ヒレ肉のポワレ ブルーベリーソース
・ベビーリーフのサラダ 数種類の野菜にナッツ、クランベリーを散らしオレンジドレッシングで。
・真鯛のソテー レモンクリームソース
・柚子シャーベット


つくしが最近お気に入りのフルーツのドレッシングやソースがメインだ。


モニターで、つくしの様子を観察しながら次の料理を作って行く。
喜んでくれてるみてーだな。


最後のシャーベットを出し終える。



「ほら、ケーキの準備して。司が持って行くんでしょ。」


ワゴンにケーキを乗せ、ロウソクに火を着け、電気が消えた部屋の中、Birthday songを歌いながらつくしの所まで運んでいく。


つくしがロウソクを消し、部屋の電気がついた。
俺を見たつくしは相当驚いてたよな。
更に、俺が料理を作ったと聞いて喜んでくれていた。

シフォンの誤解も解けたし、ちょっと…いやかなり色々あったがサプライズ成功だな。



いつも応援ありがとうごさいます!

------------
このお話でDoubt おしまいです。
後ほど、あとがきをUPしますね。
関連記事

コメント

コメント(3)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2018/06/26 10:35 編集返信
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2018/06/26 12:51 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます!
悠○様
あはは、甘い匂いにありんこのようにつくしちゃんは引き寄せられるかしら(笑)
うーん、余計怪しく思うかも。。
柊さん、気になりました?

スリ○○○○様
シフォンさん、最初はオカマにしようかと思ったんだけど、話がややこしくなりそうで…女装が好きな料理研究家にしておきました(笑)
恋愛に関してはノーマルなので、つくしちゃんが近くに行くのはダメなんです。
司くん、器用だからコツを掴んだらすぐに上達しそうですよね(*≧∀≦*)

くるみぼたん

2018/06/26 17:37 URL 編集返信
コメント投稿
非公開コメント

訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

カテゴリ